10:25~10:30 代表世話人挨拶

コロナ禍で実施を見合わせていた現地開催でのTotal Anti-aging Seminarが、5年ぶりに開催できることとなりました。 楽しみにお待ちいただいておりました先生方は勿論、初めて参加される先生方にとっても有意義な会となりますよう、 開催に向け鋭意準備を進めております。 是非、楽しみにご参加いただければ幸いです。
ーご確認くださいー
※お申込みには本サイトへの会員登録が必要となります。
※招待講演はA会場で開催している様子をB会場へ中継いたします。ご講演の様子はB会場内でも視聴可能です。
※お申込み受付を10月5日(木)23:59までに延長いたしました。
コロナ禍で実施を見合わせていた現地開催でのTotal Anti-aging Seminarが、5年ぶりに開催できることとなりました。 楽しみにお待ちいただいておりました先生方は勿論、初めて参加される先生方にとっても有意義な会となりますよう、 開催に向け鋭意準備を進めております。 是非、楽しみにご参加いただければ幸いです。
座長: 白壁 征夫 先生 [サフォクリニック 理事長]
近年の高度に発達した多列CT (MDCT)やMRIなどの画像診断装置は体内構造物の詳細な描出を容易にした。さらに、画像解析装置であるワークステーションは体表や体内構造物を立体的に構築することができる。これらの画像診断・解析装置を活用することで、顔面皮下の構造の詳細な画像解剖学的情報がえられ、容貌変化の要因を内部から捉えることができる。顔面加齢を分析するには加齢性変化の特徴を理解することが重要であり、そのためには顔面構造物の解剖学的知識が求められる。 加齢容貌に関与する皮下構造物として、表情筋やSuperficial Musculoaponeurotic System (SMAS)、皮下脂肪織、顔面骨などがある。SMASの脆弱性は頬のたるみの大きな要因として知られており、フェイスリフトに関わる重要な解剖学的構造物である。解剖学的知見に基づき、SMASの正確な分布や周囲構造との関係を明らかにするとともに、CT所見を解説する。 さらに、画像診断技術を美容注入治療に応用することで、施術に伴う変化を描出することが可能である。本講演の後半では、MRIで可視化されたヒアルロン酸注入後の所見について解説する。
座長: 山本 有紀 先生 [和歌山県立医科大学 皮膚科学教室 病院教授]
座長: 秋田 浩孝 先生 [藤田医科大学ばんたね病院 皮膚科 准教授]
顔面には加齢とともに多種のしみが生じるため、全体像を診て診断をつけ、疾患ごとに治療を考えることが重要である。昔は、しみに診断をつけたり、re-Beauのような肌診断機を用いるなんて考えもしなかったであろう。多くの患者さんがしみを主訴に受診するようになり、患者数が増えると、個々の状態(しみの種類、肌質、人種、経済的問題、キャラクター)も違い、治療の反応も異なりそれに対して医師側もさらなる工夫が必要になってきた。また、最近では、内服、外用、レーザー、光など選択肢も増え、特に機器の発展はめざましく、治療を提供するのに迷うことも多い。今までしみに対して、いろいろな治療が行われてきた。液体窒素やドライアイス、ディバイスでは、炭酸ガスレーザーや中周波、高周波などでの焼却蒸散、ノーマルルビーレーザー、Qスイッチレーザー、光治療、そしてピコ秒レーザーやフラクショナルなども使用されてきた。ディバイス以外にも、イオン導入やケミカルピーリングなど、その時代、その時代にある治療を駆使してきた。最近では多くの治療にはマニュアルがあるため始める際に困ることは少ないかもしれない。しかし、しみの治療は、思ったとおりの結果が出ないこともあり、また合併症が起った時の説明やトラブル対処に苦労することもある。今回、トライアル&エラーを繰り返してきたしみ治療の現状、および同じ機器で治療してきたメラニン系のあざに関してもお話させていただき、現在の問題点を述べるとともに、しみ治療の未来に関しても考えたい。
肝斑および老人性色素斑、雀卵斑、後天性真皮メラノサイトーシス、脂漏性角化症が「しみ」の代表である。 肝斑はハイドロキノンの外用剤とトラネキサム酸の内服療法が第一選択となる。老人性色素斑や雀卵斑はQスイッチレーザーやピコセカンドレーザー、光治療が有用である。脂漏性角化症との鑑別が難しい角層や表皮の肥厚した老人性色素斑の場合は、ノーマルパルスレーザーやロングパルスレーザーなど使用したり、CO2レーザーで表皮の蒸散を行い物理的に除去する選択肢もある。レーザー治療を希望しない場合や肝斑が合併している場合はハイドロキノンを中心とした美白剤を用いる。メラニン産生を抑制する作用が中心のハイドロキノンに、表皮のターンオーバーを亢進させてメラニンの排出を促すトレチノインの併用療法も行われるが、レーザー治療後の炎症後色素沈着やレーザーで取り切れなかった薄い色調の老人性色素斑への補助療法にも使用できる。後天性メラノサイトーシスは真皮病変のため、美白剤などの外用療法は無効であり、Qスイッチレーザーやピコセカンドレーザーによるレーザー治療を行う。明らかに脂漏性角化症と診断できる場合は、CO2レーザーで病変部を蒸散する。蒸散する際は、視覚的に確認しながら腫瘍全体を表面から蒸散していき、平坦に焼灼していく。腫瘍底部をダーモスコピーで観察しながらすすめていく。スキャナー搭載の機器は1照射ごとに蒸散層を確認しながらすすめることができるので過剰な蒸散を防ぐことができる。 しみ治療のニーズは非常に高く、美白剤や内服、光・レーザー治療など複合的に治療が行われていることが多い。一番大切なことは、治療前に正確な「しみ」の診断を行うことである。 本講演では、しみの診断や実際のしみ治療で気をつけているポイントなどについてまとめる。
座長: 青木 律 先生 [公益社団法人 日本美容医療協会 理事長/グリーンウッドスキンクリニック立川 院長]
医療機関を運営する際、純粋な医療の知識だけでなく、様々な法規制についても知っておく必要があることをご存じでしょうか。話題になっているのは知っているが、なかなか詳しく知る機会がない。法律の文章はわかりづらくて結局どうしたらいいのかわからない…。必要なことだとわかっていても、なかなか実感を持って学ぶ機会がなく、結局後回しにしてしまっている方もいらっしゃることと思います。しかし、やはり法律である以上「知らなかった」「うちには関係ない」と思っていると、思わぬ指摘が入る可能性もあり、注意が必要です。
本セッションでは、特に多くの先生方が日常的に気に留めるべき「医療広告ガイドライン」と「特別商取引法」の2点について、日本美容医療協会理事長の青木律先生、特定行政書士の綾崇先生に、実情も交えながらご講演いただきます。
患者さまへ適切な医療を提供しているにもかかわらず思いもよらない指摘を受けることは、先生方にとって本意ではないはず。まずは本セッションで「知る」ところから始めてみませんか?
座長: 古山 登隆 先生 [自由が丘クリニック 理事長]
座長: 石川 浩一 先生 [クロスクリニック銀座 院長]
SUPERB®は、2020年にしわ・小じわ治療に関するFDA承認を得て臨床使用が開始されて以来、国内外を問わず良好な治療成績が報告されるとともに、browliftやsubmental tighteningといった新たな適応が追加承認され続ける高性能機器である。 本機器の特徴は真皮内に作用する熱エネルギーの形状である。既存の超音波機器は、点状・直線状に熱を作用させるが、SUPERB®は高強度・高頻度の同期平行型超音波を用いて、表皮に平行な7本の円柱状に熱作用領域を形成する。当施設ではこの特性を利用し、その円柱をRelaxed Skin Tension Line(RSTL)に直行するように作用させることで、あたかも真皮内に熱によるスレッドを形成するかのような治療方法;Thermal Thread Technique TMを考案し臨床治療を行っている。 本治療法では、術者が意図する方向へのタイトニングを行うことが出来るとともに、真皮線維芽細胞の賦活により、ニキビ痕の改善や毛穴の改善など肌質全体の改善を得られることが分かっている。 本セミナーでは、SUPERB®の基礎からThermal Thread Technique TMを用いたの照射方法とその臨床結果を紹介する。
最新超音波技術SUPERB®︎を搭載したソフウェーブは真皮への強力な加熱をおこなうことで皮膚のたるみを引き締めるデバイスである。当院ではたるみを訴える患者には基本ソフウェーブを勧めており、患者からの評価も非常に高い。術後に患者から「肌の調子がすごく良くなった」という感想を多くいただくため、ソフウェーブ治療前後に肌診断装置VISIA®︎で解析してみたところソフウェーブ治療後はシミや肌質が改善している事例が多いことがわかった。本講演ではたるみ治療症例のほか、シミ肌質改善にも有効であった症例をVISIA®︎での解析結果をふまえて紹介したいと思う。
座長: 加王 文祥 先生 [昭和大学医学部 客員教授/天神下皮フ科形成外科 理事長]
たるみに対する治療機器が登場して約20年が経過している。当初から現座に至るまで機器の主たる作用は組織を加熱し、創傷治癒機転によって真皮や皮下、筋膜などの組織を再構築するものである。主なエネルギーソースとしてはレーザー・光、高周波、超音波などが挙げられるが、深達度の面から主に高周波と超音波が用いられている。 代表的な高周波は容量結合型の単極式高周波で、電流として高周波を皮下に伝え、線維性結合組織優位な加熱をおこない、三次元的に収縮するものである。超音波においては高密度焦点式超音波いわゆるHIFUが主として用いられ、集束深度によって異なる層を加熱し、再構築によって収縮する。そのほかにも最近ではSUPERBという平行ビームの強力な超音波によって真皮を強く収縮させる機器も登場してきた。 治療効果を最大限に得るためには、加齢による顔貌の変化を解剖学的に理解し、さらには個々に異なる主原因、加齢のタイプを把握し、最適な層、最適な部位に適した機器を用いる必要がある。実際にどのように考えて治療をするべきなのか、顔面の解剖と機器の機序を踏まえた理論を解説し、実際の症例を供覧する。そして注入剤などその他のnon-surgicalな手法をどのように組み合わせるべきなのかについても触れてみたい。
当院でも、たるみ治療はニーズの多い治療である。当院ではフェイスリフトなどの切る手術をはじめ、糸リフト、ヒアルロン酸注入でのリフトアップ治療から、照射治療の「ウルセラ」や「サーマクールFLX」などの幅広い治療を行っている。なかでも、やはり切る手術は怖いという患者さまも多いため、第一選択でウルセラやサーマクールの治療を選択する場合が多い。今回は、ウルセラとサーマクールの治療選択の違いや、長期間にわたり毎年ウルセラを行っている症例の供覧、ウルセラの照射治療から糸リフト、フェイスリフトへとステップアップしていった症例などを供覧しつつ、ウルセラやサーマクール治療の適応やヒアルロン酸注入との組み合わせなど、患者満足度が上がる複合治療及び、医師が直接施術する効果的な照射方法などをお話させて頂きたいと思います。
座長: 佐藤 薫 先生 [かおるクリニック 院長]
昨今の美容医療は、様々な比較サイトやSNS投稿、口コミをはじめ、玉石入り乱れた情報が氾濫しています。そんな情報化社会の中でも患者さまが選んでくれる、信頼されるクリニック―つまり「推しクリニック」-略して「推しクリ」となるためにはどうすればよいのでしょうか?患者さまと信頼関係を構築するために、円滑なコミュニケーションを取るには、どういったことに気を配るべきなのでしょうか。
今回は、地域に根差したクリニック運営をされている女性専門医の先生方をお迎えし、日ごろ行っている院内での取り組みや、普段から先生方が気を付けていること、不測の事態が起こった時にどのように対処しているかなどについて、ディスカッション形式でお話しいただきます。
今回のテーマは「Happyをここから」。美容医療における消費者庁への相談件数が増えているなど明るくないニュースもありますが、本来美容医療は患者さまに幸せをお届けする医療だと私たちは信じています。本セッションを通して、先生方のクリニックが患者さまへHappyをお届けし、本当の意味で患者さまから「推される」クリニックとなる一助となれれば幸いです。
座長: 百澤 明 先生 [山梨大学医学部附属病院 形成外科 教授]
原発性局所多汗症という疾患の認知が確実に、着実に、治療する側の医療従事者のみならず一般にも拡大してきている。2020年に保険適用の原発性腋窩多汗症治療薬が登場して以来、その認知拡大のスピードはとどまるところを知らずもはや誰もが知っている疾患となりつつある。原発性局所多汗症の中でもワキの多汗症の罹患率の頻度は高いが、さらに2023年には手掌多汗症治療薬も登場した。多汗症の罹患率は約10%とcommon diseaseであり、中には同一患者に複数の部位の多汗が存在することも少なくない。ワキ汗治療は多くの選択肢があり、その治療に精通すれば他の疾患の治療も同時に行えると言える。ワキ汗で来院する患者のニーズはもちろん、汗に関するあらゆるニーズに対応できる準備ができることで満足度は各段にあがることから、複数存在する多汗症治療について解説を行いたいと思います。
本講演では、ミラドライ治療の実際についてお話しします。 「切らないワキ汗治療」としてミラドライはだいぶ周知されてきた治療法となりましたが、2022年に適応外部位への使用からの死亡例が報告され、適正使用への注意喚起が各関連学会から発信されました。 低侵襲かつ効果の高い治療法であるミラドライは、安全になされてこそ価値がある治療です。 これからミラドライを導入しようと考えている先生方に、私が苦労した点を踏まえて当院の工夫をご紹介し、安全に手際よく治療を行う方法をお伝えしたいと思います。 また注意すべき合併症についても、自験例を交えご紹介いたします。
座長: 山本 有紀 先生 [和歌山県立医科大学 皮膚科学教室 教授]
レーザー・光治療における患者様満足度を上げるためには、PIH等の副作用を抑えることが大きなポイントであり、そのために、院内での適切な治療に加え、患者様ご自身によるスキンケアも重要な要素となります。
しかし、患者様にスキンケアをどうすすめたらよいかを悩まれている先生やコメディカルの方も多いのではないでしょうか。
本セッションでは、多くの臨床を経験してこられた先生方に、レーザー治療前後のPIH対策で、どのようにスキンケアを活用しているのか、そしてそれを患者様に納得して行っていただくためにどのような工夫を行っているのかをディスカッション形式でお話しいただきます。明日からの診療に活かせる内容が盛りだくさんな1時間です。
開催日 | 2023年10月15日(日) |
---|---|
代表世話人 | 山下 理絵 先生[湘南藤沢形成外科クリニックR 総院長] |
会場 | 浜松町コンベンションホール |
住所 | 〒1050013 東京都 港区浜松町2丁目3−1 日本生命浜松町クレアタワー 5階 |
定員 | 先着300名様 |
参加費 | 5000円 |
備考 | 駐車場のご用意がございませんので、公共交通機関をご利用の上お越しください。 ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 |
アクセス | こちらをご参照ください |