本年6月1日より施行された改正医療法によって、クリニックのＨＰが新たに広告の規制対象に加わることとなり、その監視体制も整備された。今回は、この改正をうけて医療広告ガイドラインに沿った、医療機関としての適法な広告について具体例を示しながら解説する。あわせて昨年12月1日より一部の美容医療契約がクーリングオフの対象となったので、その要件効果を解説する。

当院は保険診療のみでスタートし、現在は美容皮膚科・メディカルエステを併設している。当初から院内集患を重要視し、保険診療から自費診療への患者誘導とモチベーション維持を心がけてきた。現在、患者誘導にメディカルチャンネル、モチベーション維持に肌画像カウンセリングシステムre-Beauを重用している。医療法改正による広告規制の影響を受けない院内広告の重要性が高まる中、これらツールの利用法、院内の工夫、自身が心がけていることについて具体的に述べる。