シワ、タルミは、少しでも改善すれば、ある程度の満足度を得ることができる。しかし、シミ治療は、色を消さなければならないので、なくなることがゴール、だから、難しい。日本人のシミは、多種混在型が多く、Aging Complex Pigmentation（ACP）と呼んでいるが、混在されているものが多いほど難治である。その中でも、肝斑の見落としをしないように、また類似しているADMとの鑑別は重要である。皆、同じような結果を得られないのがシミ治療の難しさ、患者ごとに実践を積み重ね、所有する機器を使いこなすことが重要である。

我々が色素斑を見極める精度ははたしてどの程度なのでしょう？多くの経験を積んだ状態であっても肉眼での視診で得ることのできる情報は思っているほど多くなく、私たちが見ることができないところにこそ大切な情報が隠れています。治療の精度と満足度を上げるにはこの隠れた情報を治療に活かすことが必要です。本セミナーでは画像診断の方法とその利用方法について実際の症例を供覧しながら紹介させていただきます。