13:00~15:30 Users’ Practical Workshopこれからの紫外線療法 エキシマレーザー「XTRAC®」
2019年よりXTRAC®(エキシマレーザー)が日本で薬事承認を得た。それまで、文献的にはターゲット型エキシマランプと並列しエキシマレーザーは論じて来られたが、実際の臨床にエキシマレーザーを使用することは不可能であった。だが、2019年より実臨床で施行可能となったわけである。演者は、開業以前より、narrow band-UVB療法、VTRAC®(ターゲット型エキシマランプ)を多数の症例に対して施行してきた経験があり、XTRAC®の日本導入について注目していた。薬事承認直後より、XTRAC®を導入された先生の報告を伺うと高い高価がある事がわかり、2020年2月より自院でXTRAC®の導入に至った。これまでVTRAC®を施行していた症例と新規症例について、XTRAC®で紫外線治療を施行している。疾患は、尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎である。本講演では、前治療から照射機器変更に伴う病状の変化、照射に伴う副作用の変化、また新規症例に対する治療効果など、導入直後の印象を交えて報告する。
難治性尋常性白斑に対して308nmエキシマレーザーであるXTRACを照射し、その効果を判定・評価した結果を報告する。併用療法として活性型ビタミンD3軟膏、ステロイド軟膏、1 % l-mentholクリーム、shogaolの外用のいずれかの組み合わせを選択した。効果判定はNIKON Z7(45.750mega pixcel digital camera)またはcacio DZ-D100(digital dermoscope camera,20mega pixcel,450nm 8-bit)による撮影画像を用い、色素再生面積のデジタル解析にはimageJを用いた。
機器の開発や照射方法の進歩により、紫外線療法は種々皮膚疾患に対してより安全で有用性が高い治療法となった。当院では、ナローバンドUVB、ターゲット型エキシマライト(VTRAC、ExSys 308)を用いて種々皮膚疾患に対して積極的に紫外線治療を行っているが、新たにエキシマレーザー(XTRAC)も治療に用い始めた。今回、これらの症例を供覧するが、紫外線療法はクリニックの強い味方であるとつくづく思う。
ご講演いただく3名の先生方より紫外線治療についてディスカッションいただきます。
当日、ご質問表をお配りいたしますので日々の診療でお困りのことや治療についてのご質問をお寄せください。
時間の許す限り、演者の先生方にお答えいただく予定です。
事前質問も受付けておりますのでお申込時にご記入ください。