ランチョンセミナー
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21世紀に入り機器を用いたFacial rejuvenationは美容医療の大きな部分を占めるようになり、機器の進歩と共にその重要性はさらに増加しています。 機器を用いたたるみ治療は主として真皮層をターゲットとして熱エネルギーを加え、真皮層の熱による収縮、線維芽細胞の増成によるコラーゲンの増加などによりたるみを改善してきました。これらの機器では熱エネルギーの媒体として主に光、電磁波、超音波などを用いますが、技術の進歩と共に任意の部位に必要な量の熱エネルギーを投入できるようになってきました。同時に対象以外の組織、特に表皮を保護する能力の向上により、効果を発揮するのに十分な量の熱エネルギーが投入でき、しかも対象部位以外ではほとんど組織に影響を及ぼさない治療も可能となってきました。 サーマクールは2002年に「切らないたるみ治療器」としてアメリカで登場したRF(高周波)を用いた機器です。モノポーラ方式を採用することで真皮深部までRFエネルギーを送り届け、真皮層と皮下組織の線維性隔壁に熱変性を起こさせることで3次元の引き締めを可能にしました。同時にRFエネルギー照射中とその前後に、チップの内側からの冷却ガス吹き付けによる冷却が行われ、皮膚表面の熱損傷を防ぎます。 サーマクールは2002年以来徐々に改良が加えられ、現在多くの施設では第3世代のサーマクールCPTが治療に用いられていますが、今年に入り第4世代にあたるサーマクールFLXが登場しました。ここではこの新しいサーマクールFLXの特徴である、4cm2チップによる治療時間の25%短縮、照射する度にチューニングを行い部位毎のインピーダンスを正確に把握することによる適正なエネルギー投与の実現、バイブレーション機能の改良による痛みの緩和などを中心に御報告致します。