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備考
学会の詳細につきましては以下のURLよりご確認ください
国立京都国際会館
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308nmエキシマレーザーは20年前から乾癬や白斑に対して広く用いられているが、本邦ではようやくXTRAC Velocity7が2019年に薬事承認を取得し、エキシマレーザー治療は保険収載され、NBUVBやエキシマライトと同様に長中波長紫外線療法として保険点数算定が可能となった。XTRAC Velocity7はターゲット型紫外線治療器としても有用で、照射時間が短く広範囲な病変にも対応できる。また、2020年から円形脱毛症にも保険点数算定ができるようになり、導入する施設も増え、現在、大学病院で3施設、クリニックでは24施設でXTRAC Velocity7が導入されている。各施設から乾癬や白斑、円形脱毛症やその他の疾患に対するエキシマレーザーの有効性が報告され、効果の根拠となる研究の成果も集積されつつある。今回のセミナーではエキシマレーザーの白斑や円形脱毛症への効果と併用療法などの治療の工夫について示すとともに、結節性痒疹に対する治療効果についても報告する。
乾癬・白斑・円形脱毛症・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療選択肢として、紫外線治療はもはやメジャーな方法となり、クリニックでも安全で有用性が高い機器を用いた紫外線治療が行えるようになっている。 当院では、ナローバンドUVB、ターゲット型エキシマライト(VTRAC、ExSys308)を用いて種々皮膚疾患に対して積極的に紫外線治療を行ってきた。これら機器の特性を活かした使い分けや他治療との併用を積極的に行うことでより高い治療効果を得ることができている。また、正確な照射の補助やモチベーション維持のために肌画像カウンセリングシステムを活用し、患者満足度の向上も得られている。そこに、新たにエキシマレーザー(XTRAC)という強力な治療選択肢も加わり、「攻め」の紫外線治療が展開できている。紫外線治療に対する消極的な印象を払拭できればと思い、当院の症例を供覧しながら、「攻め」の紫外線治療について紹介する。