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シミを主訴に受診するほとんどの患者は、ポイントでのレーザー治療を希望するが、日本人のシミは多種混在型が多く、当院ではAging Complex Pigmentation(ACP)と称しているが、最も重要なのは、顔面の全体像を診ることである。見落としてはいけないのは肝斑の存在、また類似しているADMとの鑑別も必要である。老人性色素斑では、肝斑や、炎症による毛細血管拡張がないかの診断を行い、視診だけでなく、肌診断機(re-Beau2)を活用している。肝斑や毛細血管拡張があれば、必ず慢性炎症がベースに存在するので、スキンケアの指導および内服外用から治療を開始する。その後、効果や状態により機器の治療へと移行する。当院でシミ治療に使用している機器は、Qスイッチルビー、QスイッチNdヤグレーザーおよび光治療器などである。ピコ秒レーザーは、ナノ秒で取り切れなかった刺青には非常に有効であるが、シミ治療に関しては「薄いシミには効果がある」という報告が多く、適応や必要性に関する疑問は多かった。今回、シミ治療を改めて考え、ピコ秒をどのように使用するか、PQXピコレーザーを用いて考えてみた。
非侵襲的美容治療の市場規模は爆発的な成長を遂げており、たるみ治療においても外科手術を希望する患者は減少し日常生活への影響が極力少ない治療を希望する患者が圧倒的多数を占めている。実際に優れた製品の登場により短いダウンタイムで効果の高い施術が実現可能となった。当院ではウルセラ、サーマクールFLX、フィラー注入、ボツリヌス毒素注入を非侵襲的たるみ治療の主軸としてきたが、脂肪量と皮膚の弾性が乏しい患者においてはこれらのいずれも「最も的確な選択肢」ではなかった。2022年1月より同期平行型超音波ビームSofwaveを新たに導入し真皮中層の過熱による皺・たるみ・肌質の改善を実践している。本セミナーではSofwaveの効果の実際と、Sofwaveを含むたるみの複合的治療戦略、疼痛コントロールの実際、患者満足度について述べる。