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日常の診療において、非外科的治療方法は増加している。特に形態学的加齢現象に対しては、非外科的治療法の希望者は多い。形態学的加齢現象の原因が各組織の萎縮やそれに起因する下垂などが原因であることを考えると、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入法も、解決法として理にかなっていると考えている。非外科的治療法の成功のコツは、治療ゴールに対しての各種治療の適切なコンビネーションである。その際、なかなか注入法では解決が難しい皮膚のタイトニングに対して、優れたディバイスを併用することで、より効果的で満足度の高い結果を得ることができると考えている。今回、同期平行型超音波ビームであるSofwaveを中心とした形態的加齢現象に対する非外科的コンビネーション治療について、述べたい。
Sofwaveは新しい超音波技術”SUPERB®”(スパーブ)を搭載し、真皮層に熱作用を加えることによりタイトニング効果が得られる機器である。Sofwaveではダウンタイムがないタイトニングが可能であり、その効果は約6ヶ月程度持続する。タイトニング効果は予想外に強力であり、患者満足度も高い。超音波を利用したタイトニング機器としてはHIFUが知られている。HIFUでは皮膚から筋膜上にかけておよそ3層から4層に照射することでタイトニング効果を発揮するが、脂肪層や筋膜上に照射することで顔面の脂肪が思いのほか減少してしまうというマイナス面がある。Sofwaveは真皮のみへの熱作用でタイトニングを行う機器であるため、脂肪層への影響がなくタイトニングが可能である。このため「痩せ型」の患者にも安心して照射することができる。 本講演ではSofwaveのメリット、HIFUとの相違点、照射時の注意点、疼痛緩和の工夫、実際の症例について述べてみたい。