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近年、加齢によるたるみに対して様々な治療機器、治療手技が登場している。高周波やHIFUは登場して既に20年近く経過しており、その原理は広く知られたところである。しかしながらこれらの機器は皮膚表面へのダメージを生じさせない反面、真皮内のremodeling効果は少なく、またレーザーにおいてはnon-ablativeに強い加熱を生じさせることは難しい。新しく登場した同期平行型超音波ビーム(SUPERB: Synchronous Ultrasound Parallel Beam)機器Sofwaveはこの問題を解消し、ダウンタイムなしに真皮のtighteningを強く生じさせる。 その特徴として、音響インピーダンスの相違や強い冷却装置によって皮膚表面には何ら損傷を与えず、収束しない強力な超音波を照射し、深さ1.5 mmの真皮層を中心に熱ダメージを与えることが可能である。危惧されるような皮下に存在する神経や血管に対する損傷のリスクは殆どない。 本講演では、たるみの成因について解剖学的な知見を紹介し、その上で機器やフィラー、スレッドなどnon-surgical治療の適応や組み立て方を解説、SUPERBの基礎理論と従来にはない臨床効果について供覧したい。
新型たるみ治療器”Sofwave”は新しい超音波技術”SUPERB”(スパーブ)を搭載した機器である。 このデバイスでは超音波により真皮層に強力な熱作用を加えることでタイトニング効果が得られる。 またダウンタイムがないタイトニング治療が可能であり、その効果は6ヶ月以上持続する。 真皮を加熱するだけのシンプルな機器に見えるが、そのタイトニング効果は予想外に強力であり、患者満足度も高い。 他に超音波を利用したタイトニング機器としてはHIFUが知られている。HIFUでは超音波を皮膚から筋膜上にかけて3層から4層に照射することでタイトニング効果を発揮するが、脂肪層にも熱作用をもたらすことで顔面の脂肪が思いのほか減少してしまうというマイナス面がある。 一方でSofwaveは真皮のみへの熱作用であるため、脂肪層に影響せずタイトニング治療が可能である。 このためHIFUでは適応がない「痩せた顔」の患者にも安全に照射することができる。 ”Sofwave”はタイトニング効果にとどまらず、皮膚のテクスチャ改善にも効果が高い。実際に受けた患者の中には、まるで写真アプリで加工したかのような肌質になった、と表現する者もいる。 本講演ではSofwaveのメリット、HIFUとの相違点、照射時の注意点、疼痛緩和の工夫、実際の症例について述べてみたい。