アフタヌーンセミナー
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Synchronous Ultrasound Parallel Beam (SUPERB™)、つまり同期平行型超音波ビームという革新的な技術によってシワ・たるみを治療するSofwaveという機器が登場してきた。この機器は皮膚表面を強い冷却機構で保護しながら超音波を照射し、1.5 mmの深度を中心として組織を60-70℃に加熱する。HIFUと異なり、集束された点状の焼灼ではなく、7本の平行なビームが同時に発振され真皮内に限局した強い熱変性が生じるのが特徴である。このビーム1本によって熱変性される領域は円柱状の1.5mm径 x 4mm長となる。熱変性を生じた組織は創傷治癒機転によってコラーゲン及びエラスチンの産生を含んだ再構築へと至る。 既に米国ではFDAの承認を得て、シワたるみに対して良好な効果が得られており、当院においても患者満足度は高い。 既存の各種たるみ治療機器と比較して何が違うのか、しわ・たるみの症状や原因を踏まえつつSUPERBの作用と原理について解説するとともに、注入製剤との併用療法についても言及したい。
今世紀に入って23年が経過した現在、シワ・たるみ治療は長足の進歩を遂げている。従来の外科手術やヒアルロン酸・ボツリヌストキシン注入治療に加えて、各種治療機器および再生医療の進歩により、ヒアルロン酸単独使用はむしろ稀となった。 ヒアルロン酸注入においては、単にシワや陥凹部分に充填するといった使用法よりも、HIFU・スレッドリフト・再生医療などの非観血的治療をエンハンスする使われ方が多くなっている。 すなわち、単に陥凹部を充填する治療から、全体のバランスを考慮しつつ、より自然な仕上がりを目指す治療が主体となってきた。 本発表では臨床的なテクニックに重点を置いて、ヒアルロン酸注入法をターゲット部位ごとに供覧する。会員諸氏の日常診療の参考となれば幸いである。