ランチョンセミナー
会場
日時
テーマ
Qスイッチルビーレーザー(QSRL)はメラニンの吸光度が相対的に高い領域の波長と光熱反応によるメラノソームの選択的破壊により病変の治療を行う。QSRL治療では、レーザーのビームプロファイル、スポットサイズが成果に影響する。当院で使用しているQSRLはカライドスコープにより均一なビームプロファイルが得られ、7mmという大口径での照射が可能となった。これにより一定かつ効率的に病変を治療することができ、治療効果の改善、合併症の軽減が可能となった。Qスイッチルビーレーザーの保険適応症例から自費の美容症例まで自験例を解説する。
ルビーレーザー(694nm)はメラニンの吸光度が高く、ヘモグロビンの吸光度が低いので血管への影響が少なくメラニン性色素疾患を治療することができる。Qスイッチレーザーの登場以来、老人性色素斑に対するレーザー治療はナノ秒やピコ秒の超短パルスレーザーが主流となった。しかし、パルス幅がマイクロ秒のノーマルパルスレーザーも十分な効果があり、炎症後色素沈着の発生率が低いことはあまり知られていない。ここでは主流ではなくなったと考えられるノーマルパルスレーザーについて再考し、その使い方、有用性について報告する。