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真皮中層(1.5㎜)領域を広範囲に強く加熱できるSUPERB®(ソフウェーブ)は、脂肪萎縮を生じることなく、コラーゲン・エラスチンのリモデリングを引き起こし、強い皮膚のタイトニング効果を得ることができる。同時に、皮膚表層の加熱により美肌効果(スキントーン・赤ら顔の改善・皮脂分泌の抑制・毛穴縮小など)も期待できる。またSUPERB®は、首~デコルテにも照射が可能で、広範囲に渡る施術が可能である。 当院ではタイトニング治療器として、SUPERB®の他に、さらに深い真皮~皮下組織の加熱(3~4㎜)ができるモノポーラRF(サーマクールFLX)も所有しているため、浅層脂肪のボリュームが多いことによってたるみが増強している症例、あるいは左右の脂肪量の差によって輪郭に左右差が生じている症例に対しては、SUPERB®+モノポーラRFの同日複合照射をおこなっている。SUPERB®の難点は、高い効果が期待できる反面、照射時の疼痛が強いことであるが、疼痛管理も含め、当院でおこなっているSUPERB®の照射方法、治療効果および長期経過について報告する。

【はじめに】スレッドリフトは縫合糸により下垂した皮膚・皮下組織を挙上・固定する方法である。以前縫合糸はフェイスリフト手術時の補助として用いられていたが、コグ付き糸(APTOS糸)の出現により、切開を伴わず顔面軟部組織の挙上固定が可能となり、急速に普及した。本発表では、現在著者が使用しているコグ付き吸収糸P(LA/CL)+HA(Visage Excellence, USP 2/0, 長さ190㎜、APTOS LLC, Georgia)を用いた症例を供覧し、術後6カ月までの経過観察結果を報告する。 【方法】2023年5月から2024年6月に32~57歳女性5症例に対し、コグ付きP(LA/CL)+HA糸を用い、顔面たるみ挙上術を行った。術前、術直後、3ヵ月後、6カ月後の状態を画像解析装置Vectra H1(Canfield, USA)で撮影し画像解析を行った。 【結果】術後、毛孔の上外方への移動と、頬骨部から耳前部のボリューム増加、Jowl部のボリューム減少を認めた。毛孔の移動は3ヵ月後には元に戻ったが、ボリューム変化はほぼ6ヵ月後まで持続した。術式の特徴と注意点を述べ、代表的な症例を供覧する。 【考察】2002年、M. Sulamanidzeは非吸収糸にノッチを入れたAPTOS糸によるリフトアップ手術を発表し、コグ付き糸によるスレッドリフトが世界中に広まった。今や顔面の若返り治療に欠かせない方法である。今回使用した糸はいわばAPTOS糸の進化版であるが、その糸の特徴と術式の注意点を述べる。さらに新しいコグ付き糸であるNamica Visage Excellence Haも紹介する。