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アジア人のSkin Rejuvenation治療において、肝斑を始めたとした表皮の色素性病変とシワ、毛穴、肌理の改善といった真皮のSkin Rejuvenation治療の両立は常に課題であった。肝斑や炎症後色素沈着は治療法や患者側の肌質によって一定の割合で発生する。 その中で、表皮の色素沈着を悪化することなく、高度な真皮のRejuvenation効果が発揮できるデバイスの一つが同期平行型超音波ビームである。真皮1.5mmを中心とした領域に、円柱状のエネルギー密度の高い熱効果をもたらす。精密なコンタクトクーリング機能により表皮の安全性も確保できている。高い真皮のリモデリング効果を有しながら、肝斑や表皮の色素沈着、あるいは軽度な赤みにも効果が期待できるのが本機の特徴である。当院では従来より画像診断に基づいて表皮真皮を健全できれいに保っていく治療をカスタマイズ治療と称し行ってきた。当施設では、レーザーを主体に行ってきた時代から、2018年頃よりニードルRFが主体になり、表皮真皮の治療成績は機能的にも器質的にも上がってきた。そしてさらに最近ではモノポーラー高周波やこの同期平行型超音波機器が主体になってきており、さらに効率的なSkin Rejuvenation治療が実現できている。当施設では2023年10月~2025年5月まで本機を用いて約800症例治療している。本セッションでは、本機の皮膚・たるみのカスタマイズ治療における位置づけと、どのような皮膚、どのようなシワやたるみに対して適応があるかなどについて論じていく。

SUPERB®は、高強度・高頻度の同期平行型超音波を用いて、真皮内に円柱状に熱作用領域を形成する機器である。2020年にFDA承認を得て臨床使用が開始されたが、国内外を問わず良好な治療成績が報告されている。 当施設ではSUPERB®が真皮内に円柱状の熱作用領域を形成することを利用し、その円柱をRelaxed Skin Tension Line(RSTL)に直行させながら長軸方向に延長するように照射することで、あたかも真皮内に熱によるスレッドを形成するかのような治療方法;Thermal-Thread Technique®を採用している。本治療では、1)方向性をもった熱エネルギー負荷により、指向性顔面タイトニングを誘導し、2)真皮選択的な持続的かつ広範囲な熱エネルギー負荷により肌質を改善する、という2つのアプローチが可能である。 本セッションでは、SUPERB®の原理ならびに機器の使用方法・治療結果について詳述する。