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光線療法が使用されるアトピー性皮膚炎(AD)、尋常性乾癬、尋常性白斑、円形脱毛症、結節性痒疹などに対し、new eraの薬剤が登場して10年以上が経過した。JAK阻害剤をはじめ、ADには抗I L4/13、抗IL13、抗31製剤、尋常性乾癬には抗IL17、23製剤やTYK阻害剤、結節性痒疹には抗IL31製剤などの生物学的製剤が登場し、菌状息肉症にはタルグレチンが登場した。これら新薬の登場により今後、光線療法は不要になってくるのか否か。ADのバリア障害に対しフィラグリンの正常化を目指すという点では光線療法は生物学的製剤には敵わないと思われる。しかし、生物学的製剤は費用面、注射である点など受け入れがスムーズに行かない患者もまだ多い。また、導入前治療期間においても、やはり光線療法は重要であり患者にとって身近な治療法と思われる。乾癬、菌状息肉症、円形脱毛、結節性痒疹に対し、部分照射のXTRACは有用である。さて、今年、尋常性白斑ガイドラインが改訂されたが、これは2023年に公開されたGlobal recommendations for vitiligo managementに則ったガイドラインになっているが、JAK阻害剤、ステロイド剤、カルシリューニン阻害剤外用とエキシマレーザーも含めた光線療法との併用療法がここでも推奨されており、ガイドラインの内容を含め、解説したいと考えている。