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目元の加齢性変化は、眉毛下垂や上眼瞼の重みとして現れ、見た目に影響を与える。高密度焦点式超音波(HIFU)は4.5mm、3.0mmなどの深部を標的とするが、前額部は軟部組織が薄く、知覚神経損傷や熱傷のリスクが高い。令和5年度厚生労働科学特別研究事業(研究代表者:河野太郎教授)の報告では、HIFUで生じた知覚障害全体の34.5%を前額部が占める。今回、真皮1.5mmを標的とするSUPERB治療の安全性と有効性を検討した。 8症例において、術後1か月で上眼瞼位置は平均0.2mm、眉毛位置は平均0.5mmの上昇を認め、合併症は認めなかった。解剖学的にリスクの高い前額部において、1.5mmへのアプローチは、安全かつ確実な眉毛挙上を実現する選択肢となる。また、皮膚老化に伴う眼瞼のコラーゲン減少によるシワには高周波治療やスキンブースター等を併用することで、目元全体の治療を行うことが可能である。
Sofwaveは、同期平行型超音波ビーム(SUPERB®)を採用した顔面、頸部のしわ、たるみ治療器であり、2019年に米国で発売開始、2025年に本邦で顔面、頸部のしわ治療器として薬事承認を取得した機器である。皮膚表面から約1.5mmの深度を中心に、1.5㎜×4㎜の7本の平行円筒状加熱を行い、真皮を高密度に約60℃で加温することで、真皮のコラーゲン、エラスチンが増生する。真皮に及ぶ熱作用が強力、高密度ゆえ、肌質の向上、しわ改善、たるみの改善効果も得られ、当院では2022年の導入以来、多くの治療経験を蓄積している。近年、たるみ治療にスレッドリフトが広く用いられる中、スレッドリフトで皮下組織や靭帯の下垂を補正し、その上層にある真皮をSofwave照射で改善するという組合せは理にかなった治療戦略と言える。本講演では、スレッドリフトとSofwaveのコンビネーション治療の有用性について報告する。